東京都練馬区にある、地域や家族との結びつきを重視する高齢者向けの住まいです。

本日の絵本は
１．「やまんばとこぞうさん」
　　青森地方の昔話
２．「さんまいのおふだ」
　　新潟地方の昔話
３．「不知火　しらぬい」
熊本地方の昔話

子供でも大人でも楽しめる昔話というのは、本当はとてもとても奥が深いです。

朗読の声を静かに聞き入る８０年以上もの人生を生きてきた参加者は、昔話を聞きながら“３枚のお札”に込められた数々の教訓を、どのように受け止めながら聞いているのでしょうか。

「あぁ、この教訓を胸に刻みながら私は生きてきたなぁ・・・」と過去の数々の出来事を思い返しているのかもしれません。
「あぁ、私も自分の子供たちに読み聞かせ、この教訓を生かし立派に成長させたなぁ・・・」と懐かしみながら聞いているのかもしれません。

朗読の会がはじまる時間に合わせ入居されている方にお声かけに行くと、
「これから朗読がはじまるのですね。一生懸命練習して披露してくれるのですから、ぜひ参加しなくては」と、小さな声でおっしゃいました。

それは、深い愛を感じ、心あたたまる瞬間でした。
ただ朗読を楽しむのではなく、朗読してくれる人に対する『敬愛の念』。

１カ月に１回の「朗読の会」ですが、それぞれがそれぞれの思いで参加し、このひとときを楽しみ、大切な時間と受け止めてくれているのですね。

朗読後は、懐メロを参加者みなで歌い朗読の会は締めくくりとなりました。

『朗読の会』
毎月第１日曜日１４時から開催
場所：１階食堂